当院では上部内視鏡検査(胃カメラ)、下部内視鏡検査(大腸カメラ)を受けていただくことができます。
胃カメラ・大腸カメラ共に、麻酔(眠くなるお薬)を使って、寝ている間に検査を行うことができます。
検査を受けることが嫌にならないように、なるべく患者様の負担が少ない方法を提案することを心がけております。
下部消化管内視鏡検査(大腸カメラ)のご案内
大腸カメラは、肛門からカメラを挿入し、直腸から盲腸までの全大腸を観察する検査です。
腸を空気でふくらましながら観察するため、おなかの張りがありますが、体内に吸収されやすい炭酸ガスを使用しているため、検査後の腹満感は強く現れません。
当院では麻酔を使用し、ウトウトした状態で検査を受けていただくことができますので、思ったより楽だったというお声もいただきます。
大腸カメラは大腸を観察するもっとも優れた検査方法ですが、デメリットもあります。
一つ目は、腸の中をきれいにする必要があるため、検査を受けていただくに当たり、事前の準備、当日の下剤服用が必要となります。また、きれいになるまでかなりの時間を要することがあります。
二つ目は、やはり患者様によっては苦痛が強く現れる場合があります。そういった場合は検査時間も長くなる傾向にあります。
当院では大腸の検査として、大腸カメラの他に、CTで大腸を観察できる大腸CTも対応可能です。
下記のような症状の方は、大腸カメラ検査をおすすめいたします。
- 血便
- 便秘
- 下痢
- 下痢と便秘を繰り返す
- 残便感
- 便が細い
- 頻繁にトイレに行きたくなる
- おなかの張り
- 健診で要精密検査
検査の準備
- 検査3日前から食事制限。(消化の良い食事を摂っていただきます)
- 検査前日の下剤や検査食の摂取。
- 検査当日の下剤服用(約2リットル)
- 腸の中がきれいになったら、検査OK!
検査当日の流れ
※注意事項
- 麻酔を使用すると、当日1日はお車等の車両を運転することができません。
- 麻酔を使用した場合、麻酔の効果が弱まるまで、クリニック内で安静にしていただきます。
- ポリープを切除した場合、食事の制限や、旅行の制限等が発生します。
- 大きなポリープ等は当院では切除できない可能性があります。その際は、連携病院へ紹介させていただきます。
内視鏡機器紹介
この度、富士フィルム社製の最新の次世代内視鏡システムである、LED光源搭載の内視鏡システム【ELUXEO 7000 SYSTEM】を導入いたしました。こちらは奈良県初のシステムとなります。
今まではレーザー光源搭載の内視鏡システム【LASEREO 7000 SYSTEM】のみの運用でしたが、レーザーとLEDの光源を使い分けることによって、多彩な観察モードを提供し、炎症の診断や微小な病変の発見をより支援することが可能となりました。
当院の内視鏡システムの特徴
・Multi-LightTechnology
レーザーやLED等の複数の光源を高精度に制御するとともに、画像処理を組み合わせることで、目的に応じた観察画像を作り出す技術
・BLI(Blue Light Imaging)(Blue LASER Imaging)観察
短波長狭帯域光の照射により得られる高コントラストな信号に対して画像処理を行い、血管や表面構造など観察に適した画像を表示します。
・LCI(Linked Color Imaging)観察
短波長狭帯域光と白色光の成分をバランスよく照射。
そのあとソフトウェアにより、赤みを帯びた色はより赤く、白っぽい色はより白くなるように色の拡張・縮小を行い、粘膜の微妙な色の違いを強調します。
※富士フィルムメディカル(株) ホームページ参照